物欲日記

デバイスと自転車とゴルフ。

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シーラント・・・排除してみた。

自転車乗りにとって避けて通れないのが「パンク」ですが、こればっかりは時の運としか言えず、大丈夫なときは大丈夫だし、連続するときは連続しちゃうし、という経験則を持っている私が、「パンク防止剤」なる「シーラント」を知った時の期待感といったら並々ならぬものがあり、ソッコーで導入したものでした。

タイヤシーラント注入 - 物欲日記

 

確かにシーラントを注入してからは、パンク頻度が減ったように思いますが、それは本当にシーラントが効果を発揮しているのか、はたまた単にラッキーな時期が続きパンクを回避できていたのかは知る由もありません・・。

 ただ、一度明らかなパンクが発生した時には、シーラントが効果を発揮しないばかりか、エラい目にあったこともありました。

 ひさびさのパンク・・シーラント無力・・。 - 物欲日記

 

こうした感じで長い(?)付き合いのなかでなんとなく後ろ向きな感情をシーラントに対して抱くようになってきたわけですが、さらにコイツの欠点は、日常のメンテにも影響を及ぼすことにあったのです。

 それは、「空気が入らない」という問題・・。

 

通常、空気を入れる際には、バルブ部分の固着を解消するため、少しバルブヘッドを押し込み若干空気を抜きますが、この時、よほど気をつけて(前もってバルブ位置を考慮して)おかないと、空気とともにシーラントの原液が飛び散ることになります。

 

これによる弊害は2つあり、ひとつは、バルブ自体がシーラントの保護機能(薄く固形化することで空気の流出を抑える)の作用により、空気の抜けが悪くなることです。

 

このため、ポンプで押し込んでもスムーズには空気が入らず、無理やり空気を押し込むやり方・・なんと表現すればよいか、、、タイヤには空気が入らないんだけど、ポンプを押し込んでおいてポンプ内で空気を圧縮させ、徐々にバルブから空気が入ることを期待するようなやり方です。

 すなわち、急ぎで出かけるときにササッと空気を入れることができずめちゃくちゃストレスがたまります。

 

もう一つの弊害は、バルブから飛び出た原液がポンプ側の注入口に飛び移り、固形化してしまうことで、ポンプの性能自体を低下させてしまうことです。これは、ポンプの注入口をばらして、カスとなったシーラントの固形物をチマチマと除去することで改善させることができますが、はっきりいって無駄な手間です。

さて、前振りが非常に長くなりましたが、そんなこんなでシーラントのメリットよりもデメリットのほうが大きく感じられたため、ESCAPE号/DeRosa号についてはすでにシーラントを排除していました。


先日、久々にARAYA号に乗ろうと考え空気を入れようとしたら、ほぼバルブが固着しておりまったく空気が入りません。数十分格闘したうえで、事態が改善しないため、完全にシーラントと決別することにしました。

 

 ▼押し込むのに抵抗感が強く、また押し込むと戻ってきません。空気も抜けません・・。バルブ自体も黄色く変色してますが、これは空気補充時にシーラント原液が飛び散った痕跡です。

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とりあえず空気が抜けないことにはチューブ交換もできないので、きわめて細い針状の工具で意図的なパンクを引き起こし空気を抜きました。まぁ本来このやり方はタイヤに対するストレスや安全性を考慮すると、決して実施すべき手順ではありませんが、今回はほかに方法がなかったことと、そもそもタイヤもだいぶ劣化してひび割れも多く発生しており、本件がなかったとしてもしばらく様子見をしていずれ交換の必要がありそうなので、今回はこのやり方を採用しました。

 

もし、同様の方法を採られる方は自己責任でお願いします。

 

▼シーラント注入されたチューブを取り出し・・。

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▼以前、欧州危機のときにWiggleで買いためておいたチューブが大活躍!

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無事にチューブ交換を終えて空気を注入しましたが、狙いどおり最小限の労力で最大限の空気を注入することができました。

 

シーラント、利用場面を考えれば非常に便利な道具ですが、その一方で特製上のマイナス面もしっかり考え、うまく使う必要がありそうです。